世界バレー女子5-6位決定戦・高い!速い!守備上手い!アメリカ戦の感想

明日で幕を降ろす世界バレー2018。

本日行われた日本の最終戦は、前回女王・アメリカとの5-6位決定戦でした。

対アメリカ戦・第1セット(23-25)

アメリカと言えば、世界で最もテンポの速い攻撃をするチーム。

日本は序盤、良い攻撃の形がなかなか作れません。

一方ヒル選手や、日本の久光製薬でプレーするMBアキンラデウォ選手の攻撃が気持ちよく決まるアメリカ。

日本のコート内が落ち着かないままに、3-9まで差をつけられます。

タイムアウト明け、黒後愛選手のバックアタックなどで少しずつ反撃開始。

奥村麻依選手の効果的なサーブから新鍋理沙選手が決めて9-12とするなど、流れを呼び寄せます。

二度目のテクニカルタイムアウトは12-16と4点差でしたが、荒木絵里香選手のクイックで13-16。

下がった荒木選手のサーブが一本で返り、奥村選手が移動攻撃を決めて15-16と詰めると、アメリカが初めてのタイムアウト。

さらに黒後選手に代わった石井優希選手の素晴らしいレシーブ→田代佳奈美選手のツーで同点に追いつきました。

ここから勝ちに行けるかが、この試合全体を左右しそうな場面です。

しかし日本にミスが出て16-18で日本のタイムアウト。

アキンラデウォ選手に決められ16-19と再び点差が開いてきたところで二枚替え。長岡望悠選手と冨永こよみ選手をコートに送り出します。

すると小幡真子選手の好レシーブから長岡選手のストレートが決まり17-19!

すぐ二枚を戻しましたが、ワンポイントで効果的な活躍でした。

その後、古賀紗理那選手がスパイクミスするも、すぐさまサービスエースで取り返すシーンあり。
そのまま崩しにかかりたいがセンター線を使われ19-22。

奥村選手のBクイックで20-22。
ラーソン選手に1本で切られ20-23。
次の荒木選手のBは一段と速かった!21-23とついていきます。

ラリー中の移動攻撃は一枚で止められセットポイントを握られますが、井上琴絵選手の素晴らしいスパイクレシーブを古賀選手がうまく落として23-24。

このセットだけではなく大会を通して思うのですが、古賀選手はプッシュやフェイントの仕方にギリギリまで工夫が見えます。
苦しいトスでも何とか点に繋げようとする意識の強さがいいですよね。

またも石井選手のナイスレシーブが出るも、最後は日本のブロックアウト狙いのスパイクがミスとなり終了。

「あと1歩なのに」という終わり方でした。

対アメリカ戦・第2セット(16-25)

このセットはスタートから、レフトはずっと石井選手。

セットを取り返したい日本ですが、セッターのハンコック選手に2本連続サービスエースを決められるスタートです。

一方アメリカはサーブレシーブで大きく崩れることがありません。

左利きのオポジット・ロウ選手やレフト・ヒル選手が、強打にフェイントを織り交ぜ、気持ちよさそうに得点を重ねます。

またアキンラデウォ選手とディクソン選手、二人のミドルの機動力が半端ない!

しかも4人とも190cmを超えているので、ブロックの上から打たれることもしばしば。

日本は肝心の守備に苦戦する展開です。

そんな中、日本は9-14でこのセットも二枚替え。

古賀選手の好レシーブから長岡選手が強打を決めた10点目など、コート内が明るくなる場面も増えてきます。

しかし強く高いのがアメリカのセンター線。
アキンラデウォ選手が古賀選手を止めたブロックなどは、サイドへの寄りの速さに目が丸くなりました。

小幡選手のナイスフォローから長岡選手が決めた11点目も良かったですが、その後のラリーをアメリカが制するなど、流れを引き寄せることができません。

日本はサーブで崩されるうえ、ラーソン選手の速く鋭いレフト攻撃や、ロウ選手の強烈なバックアタックなどを容赦なく決められ、16-25でこのセットも落としてしまいました。

対アメリカ戦・第3セット(25-23)

2セット目は守備でアメリカに完敗でしたが、このセットは日本らしく強打を上げる場面が増えました。

新鍋選手の上手いブロックアウト、荒木選手の足の長いスパイクなどで競る序盤。

ようやくサーブも走り始めます。

すると攻撃のリズムも良くなるもので、特に5-6とした古賀選手のバックアタックは良かったですね。
荒木選手がしっかり相手ブロックを引き付けていました。

さらに奥村選手が空中戦でしっかり球を叩き落として4-5とすると、初めてアメリカが先にタイムアウトを要求します。

ところで7-6としたアキンラデウォ選手のスパイクは、その滞空時間に驚きました。

ヒル選手の落ちるサーブで7-7。

ここで新鍋選手のナイスレシーブから決めきった石井選手、素晴らしかった!
先に8点目を取りテクニカルタイムアウトです。

TO明けは、日本のレシーブやブロックが一層粘り出し、古賀選手のキレキレストレートや荒木選手のクイックを演出していきます。

長い長いラリーをアメリカが制しても、気持ちを切らしません。

特に小幡&井上選手、両リベロのディグに何度も歓声が上がりました。

粘り負けないようになってきた日本、二度目のテクニカルタイムアウト明けは攻守に新鍋選手の活躍が光ります。
安定したサーブレシーブやディグ、サイドからの攻撃のみならず、一枚ブロックでラーソン選手を止め18-16としたのはお見事でした!

アメリカがバーチ=ハックリー選手を投入すると、そのパワフルな強打が連続で決まりますが、19-18で日本がタイムを使った後、20点台に乗せたのもやはり新鍋選手のライト攻撃でした。

ラリーも日本が制する場面が増え、最後は石井選手の力のこもったスパイクでこのセットを奪い取ってみせました。

対アメリカ戦・第4セット(23-25)

3セット目の勢いと流れを持ち込みたい日本ですが、4セット目もサーブで崩される出だし。

しかし序盤はしっかりついていきます。

石井選手のナイスブロックカバーを決めた2点目、直後の3点目も新鍋選手。
サーブに下がった新鍋選手がエースも取り、4-2とします。

井上選手の好レシーブから古賀選手のアタックが決まり5-2。

こんな風に良い守備からの得点を続けていきたい日本です。

対して、センター高くから打ち込んでくるアメリカ。
変化の激しいサーブに崩され5-5に。

7-7としたヒル選手のストレートは凄かった!!

アメリカのアウトオブポジションで8-7となりテクニカルタイムアウト。

これが明けた直後にアメリカにコンビミスが出て、付け入りたい日本ですが、離せません。

むしろアメリカのスパイクやサーブがネットに当たってイレギュラーに落下するシーンが続き、4連続得点を許すと、10-12で日本のタイムアウト。

またもハンコック選手のサーブに苦しむ日本は点差を広げられます。

新鍋選手のナイスレシーブから古賀選手が決め13-18としたのは、久しぶりの良い場面。

しかし流れを引き寄せるまではいかず、半端なところに上がったボールの処理に苦しみます。

石井選手、奥村選手の攻撃が2連続で決まり、16-19としたところでアメリカがタイムアウト。
ここで詰めないといけない場面、気を吐けるでしょうか。

アメリカの高い・速い・パワフルと三拍子そろった攻撃は簡単にはしのげず、17-22と離されたところで日本は最後のタイムアウト。

ここで2セット目のようにあっけなく終わるのか、フルセットに持ち込むのかは、この試合のみならず、この大会を印象付けることになるでしょう。

このセット終盤も新鍋選手が冴えわたります。

レフトからライトから技ありのスパイクを決め、19-22。

井上選手のスーパーレシーブを古賀選手が決めて20-22。

いい流れがきたところでアメリカのタイムアウト。

明けた直後の日本のサーブミスは痛かった…!けれども、アメリカにも同じミス。

ブレイクしたい日本。
相手の攻撃を拾ったものの、スパイクがネットを越えず21-24とマッチポイントを握られます。

またも新鍋選手が切って22-24。

しかし最後はヒル選手が決め切って、セットカウント3-1でアメリカ勝利となりました。

まとめ

高さとパワーで劣る日本は、どんな強豪国が相手でも、守備だけは上回らないといけません。

それが勝つための必須条件だからです。

しかしアメリカの守備とつなぎは素晴らしかった!

フェイントフォローも隙がなく、不用意に落とすような球は全くありませんでした。

試合後、中田監督は「予想以上の収穫と課題」が見つかったとおっしゃいました。

今の全日本はとても良いチームだと思います。

でもメダルを取れるほど強いチームには見えませんでした。

それは2次ラウンドのブラジル戦を落したからです。

セットカウント2-0からの逆転負け(しかも激戦に破れたのではなく、内容が良くなかった)のはやはり、メンタルに課題があることを痛感していることでしょう。

最後はモチベーションの維持が大変だったという言葉もありました。

というわけで、世界ランク6位の日本は世界バレー2018でも6位という結果に。

技術はあるので、メンタルのタフさを兼ね備えた全日本がぜひ見てみたいです。

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