世界バレー女子3R・セルビア戦の感想~高くて厚い圧倒的な壁

世界バレー2018もいよいよ3次ラウンド

日本の初戦の対戦相手はセルビアでした。

セルビアと言えば2次ラウンドでも対戦し、それまで1セットも落としていなかったこのチームから、日本が3-1で勝利をもぎとりました。

スーパーディグ連発の、本当に見応えのある試合でしたね!
(試合の詳細はこちら

果たして日本はセルビアから再び勝利を手にすることができるのか?

一つ前のブラジル戦では逆転負けをしているので、ここでは粘り強さを見せてほしいところです。

対セルビア戦・第1セット(19-25)

気になるスタメンですが、
レフトは古賀紗理那選手と石井優希選手。
セッター田代佳奈美選手の対角には長岡望悠選手。
ミドルは安定の荒木絵里香選手と奥村麻依選手。

序盤で良かったのは、サーブを打った奥村選手のレシーブ(このときはリベロに代われない)から古賀選手がブロックアウトを取って2-2としたシーン。

奥村選手は繋ぎも良いですし、強打もけっこう上げますよね。
前衛での機動力が素晴らしいですが、後衛でも安心できるのが177cmで全日本レギュラーたる所以なのかなと感じます。

また、古賀選手の速い強打で取った3点目、長岡選手がバックセンターから決めた4点目も良かったです。

しかしミハイロビッチ選手の強烈なバックアタックなどで、セルビアの8点目でテクニカルタイムアウトを迎えます。

TO明け、再び長岡選手がバックセンターからの強打で9点目を取りました。
今日はバックアタックが有効だな、という光が見えましたよね。

ただ、セルビアの攻撃力は半端なく、ブロックの隙間や上からパワフルなスパイクを叩きこまれます。
6-10の時のラリーは両者譲らず実によく粘り、なんとかものにしたかった日本ですが、セルビアがこれを制すと中田久美監督がタイムアウトを要求しました。

その後は日本が強打を拾っても拾っても、なかなかブレイクができません。

奥村選手がブロードで7点目を取るも、その後日本のサーブミスで7-14。

石井選手の好サーブから長岡選手がダイレクトを決め、「こういうの欲しかった!ムードを変える1本!」と思うも、セルビアは1本で切ってくる!

セルビアがあっさり16点目を取りテクニカルタイムアウトです。

その後もセルビアのブロックに止められたり、もどかしい展開が続きます。

そんな中、石井選手のバックセンターからの攻撃が、セルビアのレシーブをふっとばす10点目!よし!!

と思いきや、やはりセルビアに1本で切られる。

バレーの上手さが互角だと、やはり体の大きさってすごく物を言うんですよね。
高さのちがい、パワーのちがい。

それを見せつけられるような展開が続き、11-20とだいぶ離されてしまいました。

しかし日本もやられっぱなしではありません!

古賀選手のサービスエースで13点目。
荒木選手の最高のブロックが出た14点目。

ここでセルビアが初めてタイムを取ります。

このまま日本らしい粘りで追い上げたいところで、小幡真子選手のスーパーレシーブ!

が出たのですが、最後はボシュコビッチ選手の強打にやられてしまい…今度は日本がタイムアウト。

荒木選手の良いサーブがセルビアのミスを誘い16-23。

ボシュコビッチ選手をこの試合初めて止めた奥村選手のブロックは素晴らしかった!
日本に大きな17点目が入ります。

が、ボシュコビッチ選手にやられセルビアに24点目が入ると、最後は日本のスパイクミスで25点目を与えてしまいました。

対セルビア戦・第2セット(18-25)

このセットは序盤から両チームともバタバタするも、セルビアが球を落とさない。
2次ラウンドの時とはちがって、とにかく拾うし、とにかく繋ぐ。

そしてボシュコビッチが連続で決める。決めまくる。

日本は良い攻撃の形が作れないまま3-8と出遅れます。

テクニカルタイム明けは久しぶりに長岡選手が一本で切る場面が。

しかしその後、井上選手のナイスレシーブがあるも、ラリーを制したのはまたもセルビア。

サーブで崩される日本…なんとか長岡選手が切って7点目。
奥村選手の速攻で8点目。

と連続得点の気配を生むも、ミハイロビッチ選手にすぐさま切られて8-13。
凄まじいボシュコビッチ選手の強打で8-14。

と、全く詰め寄らせてくれません。ここで日本のタイムアウト。

それにしても如何ともしがたいのがボシュコビッチ選手の高さです。

男子なみのパワーでブロックの上から、レシーバーが入っているコース外に打ちこまれると、完全にお手上げになってしまう。

身体が大きいことのアドバンテージを見せつけられているようです。

さてTO明け、荒木選手のクイックで9点目を取り、ムードが上がりそうなとこで日本に繋ぎのミスが出てしまいました。

守備と繋ぎでセルビアに上回られる展開は非常にきつい。

ボシュコビッチ選手の重たいスパイクを小幡選手が上げ、長岡選手が難しいトスを決めきった素晴らしい1点があるも、セルビアの攻撃力にサイドアウトで精一杯の状態が続きます。

9-18とダブルスコアになったところで石井選手に代わり、黒後愛選手を投入。前衛レフトからのスタート。

荒木選手の攻撃で11点目を取ったあたりから、ミハイロビッチ選手にスパイクミスが多くなるなど、チャンスも出てきます。

が、逆に日本がサーブレシーブを乱したり、ボシュコビッチ選手が威力抜群のバックアタックで黙らせたりで、点差を詰めることができません。

13-21で日本は2回目のタイムアウト。

明けて黒後選手の強打が決まったのは良かったものの、サーブレシーブミスで14-23と大事な一点を渡してしまいます。

これを長岡選手がやり返して15点目。

さあどれだけ追いつめられるか?

ここで奥村選手に代わり内瀬戸真美選手がピンチサーバーで入ります。

日本が粘りに粘って繋いだボールが相手コートに落ち17点目をとると、セルビアがタイムを要求。

さらに日本がサーブで乱して18-23、じりじりと追い上げます。

が、最後は日本のオーバーネットで18-25。2セット連取されてしまいました。

対セルビア戦・第3セット(23-25)

第3セットは中田監督がスタメンを変えてきました。

新鍋理沙選手がライト、レフトにはそのまま黒後選手が残ります。

後がない日本はスタートダッシュしたいところですが…

ラシッチ高い!
ボシュコビッチ強烈!

拾って拾ってリバウンドで繋ぐも、ブロックを決められる苦しい序盤。

黒後選手がバックセンターから鮮やかに決めたのは、久しぶりの会心の攻撃だったと思います。

田代選手のツーで5-5とついていくと、セルビアにスパイクミスが続き7-5。

その後、小幡選手が強打を拾って、奥村選手がボシュコビッチを止めたー!

ここで8-6となり、日本がリードしてテクニカルタイムアウトへ。

一矢報いることができるか?と期待が高まりますが、あっさり3連続得点を許し逆転される日本。

黒後選手のスパイクで追い付くと、奥村選手のサービスエースで食らいつきます。

ミハイロビッチ選手のパワーで弾き飛ばされ10-10、日本の被ブロックで10-12と流れがセルビアに行きかけたところでタイムアウト。

12-13とした荒木選手のブロックは執念でしたねー!

黒後選手が頑張り14-14、古賀選手の強打が久しぶりに決まり逆転に成功。

さらに荒木選手のサーブで相手を崩すと、16点を日本が先取、会場は盛り上がります。

TO明けも

奥村選手の移動攻撃で17-15、
ミハイロビッチ選手が決めて17-16、
黒後選手のスパイクミスで17-17と追いつかれるも

古賀選手がライトから打ち切り18-17、
そのまま彼女がサービスエースをとって19-17、

ミハイロビッチ選手の強打で19-18、
黒後選手が上手くブロックアウト狙いで20-18。

シーソーゲームが続きます。

ここで中田監督は内瀬戸選手を再びピンチサーバーとして投入。

サーブで崩し、セルビアにミスが出る第2セットと同じ展開で21-18となり、セルビアがタイムアウト。

このまま押し切って欲しいところですが、TO明けは1本で切られ21-19。
セルビアのサーブミスで22-19。

このまま行けるか!?

しかし田代選手のブロックがアンテナに当たり22-21と詰められると、セルビアのサービスエースで22-22。

これはいやな展開、粘りたいところです。

さらに荒木選手のブロードが止められ22-23と逆転を許すも、もう一度場所を変えて使い23-23。

強気、大事。

黒後選手のサーブがアウトとなり23-24とマッチポイントを握られたのは痛かった。

最後はセルビアのセッターにツーを決められ試合終了となりました。

まとめ

結果としてストレート負けを喫した日本ですが、決して不甲斐ない試合をしたわけではありません。

2次ラウンドの時ほどではなくとも、今日もセルビアの強打をかなり拾い、繋ぎました。

しかし今回はセルビアも守備で同じことをした。

守備力が互角になると、高さと攻撃力で劣る日本はやはり苦しい。

セルビアは高いだけではなくパワーも凄く、ブロック&レシーブをいくら修正しても対応しきれなかった感がありました。

また前回の勝ちと昨日のブラジル戦の敗戦を意識したのか、日本が勝ち急ごうとしてシャットされる場面が目につきました。

選手間でかなり声を掛けあっていたのは良かったですが、若いチームなので、今後こういう時のメンタルも課題なのでしょう。

昨日・今日の敗戦がその成長の源になることを願いつつ、明日も応援したいと思います。

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