Vリーグ観戦レビュー・フルセットの激闘!豊田合成vsJT戦

今日もDAZNで一人、V1リーグ観戦の週末を過ごす管理人・ナキでございます。

脚を痛めているので、画面前でおとなしく座っているのは好都合。

決して寂しくなんかないですよ…?

本日11月11日にウィングアリーナ刈谷で行われた豊田合成トレフェルサJTサンダーズ戦の感想をまとめておきたいと思います。

個人的な見どころ

器用でミスの少ない技巧派選手が好きな私は、JTサンダーズ・山本将平選手のファンです。

昨年もJTの応援に行きましたが、どちらかと言えば彼の個人技や動きなど、プレーそのものを観に行っていました。

でも今季のサンダーズは、チームとして面白い!

強いし、もっと強くなる!!

昨シーズン(2017/18Vプレミアリーグ)3位のJTサンダーズに対して、同準優勝の豊田合成トレフェルサ。

試合ごとに強さを増しているように見えるサンダーズが、強い合成とどう戦うのか?

個人的に大注目の好カードです。

ただ一つ気がかりかのは、豊田合成が今季、今ひとつ元気がないように見えること。

ミドルの傳田亮太近裕崇選手のお二人は昨日のサントリー戦でも大活躍でしたし、やはりブロックがとても巧い!存在感を充分に発揮されていました。

でもチームとしては昨シーズンのような強さを感じられず、「あれ?どうして負けたの?」という感じ…

果たして今日は、両チームの強さを発揮した上での激突が見られるのか!?

ブロックの巧い合成vsブロックの高いサンダーズ、どちらに軍配が上がるのか!??

非常に楽しみな一戦です。

スターティングメンバー

☆豊田合成トレフェルサのスタメン

15イゴール・オムルチェン→7白岩直也→11傳田亮太→5前田一誠→12高松卓矢→6近裕崇
リベロ:古賀幸一郎

★JTサンダーズのスタメン

3深津旭弘→16劉力賓→2小野寺太志→6トーマス・パトリック・エドガー→18山本将平→4中島健太
リベロ:10井上航

(敬称略・サーブオーダー順)

第1セット

昨日はキレッキレのトス回しを見せた深津旭弘選手が今日も楽しみな一戦、今日は小野寺選手のクイックから入る立ち上がり。

その後、サーブカットをした劉選手にバックアタックを決めさせたのも鮮やか!

今日もバリエーション豊富なセットアップが見られそうな予感がします。

序盤はお互いにサーブの精度が低く、またスパイクミスも出て競りますが、豊田合成も今日は気迫が違う。

昨日の敗戦から立ち上がろうという闘志がイゴール選手を中心に感じられます。

最初に抜け出したのも合成。

傳田選手のAクイックで8-8、白岩選手のサービスエースで9-8、さらにJTのスパイクミスで10-8と3連続得点を重ねます。

JTも簡単には離されず中島選手のサービスなどでぴったりついていき、サイドアウトが繰り返される展開。

2度目のテクニカルタイムアウトも16-15で迎えました。

が、その後はJTサイドにミスが出て、18-15と離されタイムアウトを要求。

合成は白岩選手のサーブ時に良いリズムでブレイクする場面が二回ありましたね。

後半は多彩な攻撃を仕掛けるJTvsイゴールに集める合成、という戦いになっていきます。

このセット、先に軍配が上がったのはJTサンダーズで、合成側の守備を乱します。

22点目を取った中島選手のクイックはとても速かったし、セッター深津選手ともどもものすごい気合でした。

また深津選手のナイスディグから山本選手がスパイクを決めた24点目の取り方も素晴らしかったですし、最後は小野寺選手がイゴール選手をシャットアウトしたのも、今季のJTの強さを見せつけた感じです。

スコアは25-23と接戦でした。

第2セット

この試合、このセットからどんどん面白くなっていきます!

1セット目は目立たなかった選手たちも次々に決め始める。

特に、サーブレシーブが返った時だけではなくラリー中にもクイックを決めてくる傳田選手は「エースクイッカー」だと解説の宮崎謙彦さんが表していました。

近年はセンターをミドルブロッカーと呼びますが、彼は立派なスパイカーであると。

確かにスピードと技術はVリーグの中でも1、2を争いますよね。

またJT側では、1セット目あまり名前の出なかった劉選手、スパイクは言うまでもなくブロックも決め、サーブレシーブも安定して崩れません。

イゴール選手のものすごいサーブを自らカットして鋭いスパイクを打ち込んで見せた場面はお見事でした!

そしてこういったシーンがこの後の全セットで見られるのがすごいです。

どの選手も万遍なく活躍し、また簡単にボールを落さない試合展開は、1stレグであることを忘れるほど。

なにしろ最初のテクニカルタイムアウトは8-7、二回目は16-15で迎えており、3点以上離れることがありません。

ここぞという時にはエドガー選手とイゴール選手の打ち合いもあり、本当にエキサイティングです。

特にイゴール選手の気合は素晴らしく、ラリーを自分のスパイクでものにした時などはトミー監督とがっちりハイタッチをしていました。

そんな中でもこのセットを25-22でサンダーズが取ったのは、ラリーを制すのが多かったのと、サーブレシーブが安定していたことではないでしょうか。

イゴール選手の強打を深津選手が上げ、エドガー選手のトスを劉選手が相手コートに突き刺した18点目などが象徴的でした。

第3セット

セットカウント2-0で後がなくなった豊田合成。

ローテを回して傳田選手のサーブから始め、2セット途中で内山選手に代わっていたセッターを前田選手に戻します。

果たしてこれが功を奏するか?

セット序盤、白岩選手が上手さと速さ、高松選手が滞空力やキレを生かした攻撃で当たり始めます。

合成がリードする展開で、15-11と4点差をつけられたJTがタイムアウト。

それでも崩れる気配がないのが今季のJTです。

劉選手のパイプ攻撃をはじめとするダイナミックな攻撃力は実に頼もしい。

エドガー選手の強打や小野寺&中島選手の速攻などでじわじわ詰め、21-21と追いつきます。

ここで審判の判定に過剰反応したエドガー選手にイエローカードが出される場面も。

それだけ熱い試合展開で、どちらも一歩も退きません。

両チームともピンチサーバーを投入しますが、お互いに1本で切って見せ、デュースにもつれ込みます。

近選手がエドガー選手を止めると、次はエドガー選手が合成レシーブを弾き飛ばすなど、凄まじい攻防。

最後は豊田合成が意地を見せ、なんと32-30で接戦を制しました。

第4セット

ここで試合を決めたいJTと、フルセットに持ち込みたい豊田合成。

序盤から合成が”らしさ”を発揮します。

それはリベロの古賀選手→傳田選手の縦のクイックを、ラリー中にもかかわらず2本連続で見せ、2つ目はきっちり決めてきたこと!

もうこれぞプロの技術ですよね。

これで合成が4-3としましたが、6-5としたのもまた傳田選手のクイックと、さすがセンターエースの活躍です。

一方なかなかブレイクできなかったJTは、劉選手のスパイクや深津選手の超落ちるサーブなどで4連続得点。

逆転して9-6と引き離そうとします。

が、ここからまたもサイドアウトの応酬に。

しかもオポジット頼みにならない多彩な攻撃の繰り出し方なので、見ているほうは本当に面白い、手に汗握る展開です。

19-19という重要な局面から抜け出したのは豊田合成。

イゴール選手が中島選手を止めて20-19、傳田選手がエドガー選手を止めて21-19。

やはり、というか、さすがブロックの合成ですね!

24点目もブロックから取ったポイントで、最後は高松選手が押し込んで25点目をもぎ取りました。

結局スコアは25-22、セットカウント2-2でフルセットにもつれ込みます。

第5セット

15点マッチのファイナルセットはスタートが肝心。

ここで飛び出しに成功したのが3・4セットを連取して勢いのある豊田合成。

近選手のブロック、イゴール選手の強打、白岩選手のプッシュなどで5-2と走ります。

ここで劉選手のスパイクがアウト判定となりますが、6-2と5-3では大違い。

かなり際どいコースだったので、JTは審判にチャレンジします。

これが映像判定によると、超ギリギリのアウト…!

痛恨の失点となりますが、JTはここから気持ちをリセットできるのか!?

いきなりJTがサーブレシーブを乱されるも、エドガー選手が決め6-3、劉選手がブロックアウトを取り6-4とじわじわ追い上げます。

しかしイゴール選手の強打で8-5とし、合成が3点リードでコートチェンジ。

次の1本は山本選手がきっちりブロックアウトを取ってきますが、合成が譲りません。

高松選手が鋭いスパイクをクロスに決めると渾身のガッツポーズ!

この勢いのままラリーを合成が制し、イゴール選手が決め切ります。

もう、イゴールが1セット目序盤から見せていた気合が、ここに来て結実したかたち。

さらにリリーフサーバーの岡本選手がサービスエースを取り12-8とすると、JTにミスが出て失速。

最後は白岩選手ブロックアウトを取り15-9

長い長いこの試合は、セットカウント3-2で豊田合成の勝利となりました。

まとめ

まさに「大逆転」を見せてくれた豊田合成。

JTにはしんどい敗戦となったと思いますが、強いチーム同士だからこその引き締まった試合でした。

サーブレシーブ成功率もアタック決定率も、お互い似たような数字。

両チームともサーブレシーブが安定し、おかげで双方のセッターのトス回しが冴え、相手ブロックをふる場面を何度も見ることができました。

特にJTのサーブレシーブは崩れなくなりましたね!井上・山本・劉選手のサーブレシーブだけでも見応えがありました。

会場に足を運んだお客さんも疲れ切ったことと思いますが、さぞ幸せな観戦だったことでしょう。

DAZN解説の宮崎さんが、どんな理由や楽しみ方でもいいから、沢山の方にバレーを見に来てほしいと。

その理由を「こういう面白いゲームがあるんですから」とおっしゃったほど。

本当に、その通りですね。

熱戦を繰り広げた両チーム&スタッフの皆さん、おつかれさまでした。