週末のお楽しみ・V1リーグ!
本日もDAZNで観戦を楽しませていただきました。
今日11月10日にウィングアリーナ刈谷で行われたジェイテクトSTINGS対JTサンダーズ戦の感想をまとめておきたいと思います。
個人的な見どころ
私の好きな男子選手2トップが揃うこの試合。
何を隠そう、ジェイテクトの浅野博亮選手とJTの山本将平選手です。
リーグをご覧の皆さまなら、私がどんな選手が好きなのか、もうお分かりでしょう。
そう、守備が上手い技巧派の選手です!
この二人のプレーや体のキレは本当に見応えある。
浅野選手はディグと空中を泳ぐかのようなジャンプ力。
山本選手は安定したサーブレシーブとスピード感。
器用さのほか、キャプテンを務めるコミュニケーション能力の高さと明るさもお二人共通の魅力だと思います。
会場に試合を観に行くと分かるのですが、同い年でもあるお二人は、試合の前後に談笑したりアイコンタクトをとったりしているのが微笑ましくもあり。
そんな「バレーの上手いレフト選手」二人の激突を楽しみにしておりました。
スターティングメンバー
☆ジェイテクトのスタメン
7柳澤広平→4福山汰一→16久保山尚→6ブラトエフ・ヴァレンティン→21廣瀬優希→14西田有志
リベロ:興梠亮
★JTサンダーズのスタメン
3深津旭弘→16劉力賓→2小野寺太志→6トーマス・パトリック・エドガー→18山本将平→4中島健太
リベロ:10井上航
(敬称略・サーブオーダー順)
第1セット
上に記したスタメン…浅野選手の名前がないのが残念ですが、良い試合になるのを期待しつつ。
昨年は高卒の内定選手ながら大活躍し、今年は全日本にも選ばれた西田選手の活躍も注目ですね。
序盤はジェイテクトにミスが出て、JTの3連続得点があり。
西田選手が上手い打ち方でストレートを抜く場面がありましたが、本調子ではない模様。
全体的にジェイテクトに勢いや明るさをあまり感じられません。
対してJTはコート内がいつも明るい。
山本選手やエドガー選手などは、常に声を出したり誰かとコミュニケーションしたりしていますよね。
最初のテクニカルタイムアウトは8-4とJTがリードして迎えましたが、4点リードした走り出しにもかかわらず、深津選手の声の掛け方から気迫が伝わっていいなと思いました。
(私は彼の闘志が大好きです。)
ジェイテクトは流れを呼ぶきっかけが欲しいところですが、JTの作戦が上手くハマります。
それはサーブでブラトエフを徹底的に狙って崩すというもの。
実際、彼が体勢を崩して攻撃に入れない状況をよく作っていました。
そんな中、エドガー選手を止めた福山選手のブロックは間違いなくチャンスで、11-8と点差を詰めました。
が、すぐに劉選手が西田選手を止め返して、JTが流れを渡しません。
前の試合でも思いましたが、劉選手の滞空時間の長さはすごい!
ただJTもディグが今ひとつ上がらず、リズムに乗れません。
廣瀬選手が小野寺選手のクイックをどシャットして13-12と追い詰めると、ブラトエフ選手の鋭いサーブが決まり14-14と同点に。
しかし、これを中島選手の速攻で1本で切れたのが大きかった。
16点目を選手した山本選手のスパイクにも気迫が乗っていました。
その後も劉選手と中島選手の連続ブロックがあり18-15と離しにかかると、ジェイテクトはタイムアウトを要求。
そしてタイム明けには、このセットを決定づけるのような1点が!
エドガー選手の献身的なレシーブから劉選手がブロックアウトをとった19点目で、JTのムードは一気に上がりました。
JTが20点台に乗せると、ジェイテクトも動きます。
柳澤選手に代わり、浅野選手を投入!
しかし劉選手のサービスエースで22-18。
ただJTにびっくりするような連携ミスが出て22-20となると、今度はJTがタイムアウトを要求します。
浅野選手、前衛でも行くかなと思いましたが、後衛ローテだけの出番でした。
実況アナウンサーが「前衛での浅野も見たかった!」と言っていましたが、そう思った人は全国に沢山いたことでしょう。
最後は今日もキレッキレ!な劉選手のバックアタックで25-21、JTサンダーズが第1セットを取りました。
第2セット
第2セットはサーブミスの目立つ序盤で「う~ん」となっていましたが、劉選手の鮮やかなパイプに目が覚めました。
彼のバックアタックは本当に速くて美しいですね!
その後も井上選手や山本選手のサーブレシーブが安定しているため、JTは4枚攻撃に入っていけます。
そうすると深津選手はもう楽ですよね。トス回しがどんどん鮮やかになっていきます。
第1セットはクイックへの入りが遅いと解説者に指摘されていた小野寺選手も、このセットでは動きが良くなりました。
ジェイテクトも福山選手の平行などで1・2点差でついていくのですが、中島選手のブロックで12-10、山本選手のサービスエースで13-10とすると、タイムアウトを取らざると得ません。
この時はなかじポーズも出ましたからね、JTセンター陣をノセテはならぬのです。
しかーし!
ブラトエフ選手を中島選手が再びブロック!!
連続なかじポーズに湧きました。
なかじ選手はこの日ツキも持っており、サーブがネットインで17-11と点差を広げます。
劉選手の目を見張るようなスパイクや山本選手のパイプも決まり、19-13に。
ジェイテクトにはちょっと信じられないようなチャンボを逃すミスもあり、21-14となると西田選手を下げました。
流れを変えたいジェイテクト。
廣瀬選手のリリーフサーバーとして松原選手が入ると、この日ノッている中島選手の速攻を福山選手がコミットブロック!
17-22と追い上げます。
もう1点欲しいところでしたが、サーブが大きくなり外れたところで勝負は決まった感じですね。
最後は山本選手のサービスエースで25-17とJTがセットを連取しました。
それにしても今日の山本選手のサーブは鋭かった!
第3セット
第3セット、後がないジェイテクトは西田選手に代わり袴谷亮介選手をスタメンに入れてきました。
冒頭からリバウンドの取り方、その後の決め方に、劉選手の個人技が光ります。
ラリーをジェイテクトが制し3-2となる場面があったのですが、その盛り上がりをぶち壊すかの如く叩き込まれる劉選手のバックアタック。
会場のお客さんも一瞬シンとしてから歓声を上げるほどでした。
その後もエドガー選手のブロック、山本選手のスパイク、小野寺選手のサービスエースでJTは連続得点。
深津選手はトス上げるの楽しくて仕方ないんじゃないかと思えるほど、JTは多彩な攻撃で得点を重ねます。
絶妙なトスでブロック枚数を減らす場面もあり、惚れ惚れします。
ということはつまり、ジェイテクトはブロックを絞るのが大変な展開なワケですが…
いったん離されたところから、エドガー選手を3枚で止め8-7と追い上げたところは、ジェイテクトの理想的な形だったろうと思います。
しかし自らのサーブミスで流れを引き寄せられず。
柳澤選手のバックアタックや福山選手の速攻で切り、JTに1・2点差でついていくのが精いっぱいです。
サーブで崩したいがそれができないジェイテクトと、好守備からエドガー選手が決め切るJTという対照的な状態に。
しかし二度目のテクニカルタイムアウト明けは、ジェイテクトがレシーブで粘るシーンが増えてきます。
浅野選手も入り、守備から流れを作るチャンス到来。
だが今日はJTが強かった!
ブラトエフ選手をサーブで狙うのを徹底し、エドガー選手がシャットアウトで21-17。
山本選手のディグからの二段トスを劉選手が決めた22点目も素晴らしかった!3枚ブロックをぶち抜きましたからね。
24点目を取った彼のバックアタックも、そのジャンプがすさまじかったです。
さらに中島選手のブロックで、またもなかじポーズ!
25-19でこのセットを奪ったJTのストレート勝ちでした。
まとめ
私は今のJTというチームが好きですが、今日は殊更に好きでした。
昨年はエドガーに集まり過ぎる傾向がありましたが、今日は全員が躍動していたと思うから。
深津旭弘選手のトス回しが鮮やかで、トス自体もよく伸び、リズムがあり、アタッカーたちが気持ち良さげに見えました。
VOMにも深津選手が選ばれ、インタビューを聴けたのも嬉しかった!
豊田市出身なので「気を使っていただきありがとうございます」とおっしゃっていましたが、今日のVOMは深津選手以外に誰がいるというのか。
自分自身を褒められるのは苦手で、すぐチームの話をするのも長男気質な感じがして、個人的に好きなところです。
今日はJTが主導権を離さなかった試合でしたね。
それにしても今季のJTバレーは面白い!
そう宣言するのかのような一戦だったと思います。