古舘春一先生の『ハイキュー!!』は、個性的なキャラクター&チームが次々登場するのが魅力の一つです。
中でも青葉城西の主将・及川徹は、ハイキュー人気を決定付けたと言っても過言ではないと思う。
スポーツ漫画には「仲間」だけではなく「ライバル」の存在が不可欠で、その好敵手ぶりが漫画の面白さに直結するからです。
ところで本日7月20日は及川さんの誕生日!!
これを機に、彼の好きなところや気になることをたっぷり語らせてもらいます!
ハイキューの日(8月19日)生まれの私、親しい友人たちはなぜか夏生まれに集中しているのですが、及川さんもすごく「夏生まれの人」っぽいなと思います。
みんな大好き!及川さんの魅力
天才ではないけど非凡。
観察眼が鋭く献身的。
負けず嫌いで努力のかたまり。
大人げない”残念なイケメン”でいじられるけど、愛されているからこそ。
そして、すごく信頼されている。
この人の信頼は、バレーの上手さとかよりも、努力する姿から得られているんだろうなと思います。
こんな主将だったら全力で支えたいと思うし、こんなセッターだったら期待に応えたいと燃えますよね!
そして何よりチームが、バレーボールが楽しそう。
ただ『ハイキュー!!』にはバレー部の強豪ばかり出てくるので、当然みんな努力しているんです。
では、そんな中でも及川徹を”特別”にしているものは何か?
私は二つあると思っているんです。
及川さんを類のない存在にしているもの

<古舘春一『ハイキュー!!』第13巻・P15 集英社>
一つ目は、幼なじみでもある「岩ちゃん」こと岩泉一の存在です。
このコンビの格好良さったらない!
感情の波の激しい及川さんと、不動の岩泉というバランスが素晴らしいですよね~。
イケメンと漢前の絵面も最高!!ですし。
何より「阿吽の呼吸」ってとても得難い。
その背景や年月を想像させられて、積み重ねの尊さみたいなものに心を掴まれます。
もう一つは、なりふり構わず闘えるところです。
私はクールぶっている人より、むき出しな人が好きなんです。
「負けたくない」という気持ちって、自分で認められない人も多いけど、すごく本能的かつ当たり前のことですよね。
だからこそ、全面に出してもがいている人に共感できる。
ここでそんな及川さんの大好きなシーンを2つ。

<古舘春一『ハイキュー!!』第7巻・P137 集英社>

<古舘春一『ハイキュー!!』第17巻・P80、81 集英社>
ふだんは少々チャラい(これも及川さんんなりの処世術だと思う)及川さんが、本気の感情を出した顔がたまらなく好きです。
『ハイキュー!!』の中で私が一番憧れる&好きなキャラクターは岩泉ですが、一番共感できるのはまちがいなく及川さんです。
主人公たちのいる烏野メンバー以上に近しさを感じます。
(この時点で古舘先生の手の平の上なんでしょうね!)
気になる及川さんの「これから」
主役以外のキャラクターもイキイキしている『ハイキュー!!』には、読みたくて仕方がないサイドストーリーがいくつもありませんか?
私にとって、その筆頭が及川さんの将来です。
まず、どんな大学でどんな進化を見せるのか?
挫折をすることはあるのか?
牛島と再び対決することはあるのか?
“相棒”だった岩泉と対戦することはあるのか?
それはいつなのか?
などなど、知りたいことが盛りだくさん。
及川さんは全日本に入ると信じているのだけど、岩泉はバレー選手としてどこまでやるんだろう?というのも気になります。
彼にもVリーガーになって欲しいと思うけれど、どこかですっぱり辞めそうな潔さがあるから怖い。ずば抜けた運動神経を人の役に立つために使おうとしそうだし。
それで岩泉がバレーを辞めるとしたら、その時に及川さんはどんな反応をするんだろう?とかね。
それにしても及川さんにはオリンピックでプレーして欲しいなあ。
17巻で
俺のバレーは何ひとつ終わっていない
取るに足らないこのプライド
絶対に覚えておけよ
と言わせているということは、多少なりとも描いてくれるということですよね?古舘先生!!
この台詞の回収シーンを楽しみに待ちたいと思います。
『ハイキュー』という漫画を好きにさせてくれて、セッターの面白さを思い出させてくれた及川さん、Happy Birthday!
未来に幸あれ!!