Vリーグファイナル6観戦レビュー・JTサンダーズvsパナソニック

JTサンダースを応援している元バレーボーラー・ナキです。

V1リーグもいよいよファイナル6に突入、今日は丸善インテックアリーナ大阪にて昨年王者・パナソニックパンサーズ戦でした!

ファイナル6ではここまでパナが2勝1敗、JTが2連勝。

実はファーストLegのパナ戦を、大阪の丸善インテックアリーナで観戦している私。

JTがあまりにあっさり負けてしまい残念な思いをしましたし、3legでも悔しい負け方をしています。

今日こそ会場で勝利を見届けるぞ!と大阪在住の私は思っていたのですが、体調不良のため泣く泣くDAZNでの観戦です。

それではファイナル6、JTサンダーズvsパナソニックパンサーズ戦の感想ブログです。

スターティングメンバー

☆パナソニックパンサーズのスタメン

1大竹壱青→7久原翼→10山内晶大→2深津英臣→13クビアク・ミハウ→6白澤健児
リベロ:永野健

★JTサンダーズのスタメン

2小野寺太志→6トーマス・パトリック・エドガー→18山本将平→1安永拓弥→3深津旭弘→16劉力賓
リベロ:10井上航

(敬称略・サーブオーダー順)

第1セット

3点目をワンタッチで取りに行った山本選手のスパイクはアウトになってしまいましたが、何だか「いいぞ」と感じた私。

とても際どいところでしたが、ギリギリのところを狙いにいく集中力や判断力をいいなと思い、ミスをしたけど良い出だしに見えました。

ラリーを落とした後のエドガーの一発も、チームに切り替えを鼓舞しているようで素晴らしかった。

しかしその後、白澤選手がエドガー選手をブロックし8点目を先取。JTは3点ビハインドで最初のテクニカルタイムアウトを迎えます。

パナソニックは昨日の試合で思うような活躍ができなかった大竹選手を、セッターの深津英臣選手が序盤から積極的に使い、気持ちよく決めさせます。

その効果が中盤にさしかかって以降、特に発揮され、彼のサーブで崩して山内選手がダイレクトを決める場面も。

8-11ではパナソニックの好守でいいラリーがありましたが、ここもエドガー選手が強烈に打ち込み9-11。

このエドガー選手の時もですし、次の山本選手もですが、いいスパイクの後に自らのサーブミスで流れを呼べずにいたのは残念でした。

さらにエドガー選手のスパイクミスで10-14となったところでJTがタイムアウトを要求。

バタバタしないで落ち着いていこうという指示でした。

TO明けは山内選手のサービスエースで10-15。

次の1本もJTの攻撃がアウトとなり、10-16と離されて二回目のテクニカルタイムアウト。

このままでは取り戻すのがキツくなってしまう…

終盤にくるとクビアク選手の攻守におけるソツのなさが発揮され、簡単にはJTを寄せ付けません。

一方、同じレフトの劉選手はサーブで狙われブロックのマークも厚く、なかなか思う活躍をさせてもらえません。14-20となったところで武智選手と交代しました。

その武智選手は代わってすぐ良いサーブレシーブをし、山本選手のキレッキレのスパイクを演出、キャプテンに褒められていましたね。いいチームワークです。

エドガー選手のサーブが再び決まり16-21となったところで、今度はパナソニックが早めのタイムアウトを取りました。

TO明け、クビアク選手のスーパーブロックカバーから久原翼選手が決め切ったプレーは、ライバルチームながらあっぱれでした。ああいうプレーは感動する。プロのバレー見たな、と思う。

最後もクビアク選手の技ありフェイントで25点目。

第1セットはサーブレシーブが安定せず、またJT得意のブロックも出ず、18-25とかなり点差が離れてしまいました。

第2セット

劉選手が戻ってきた第2セット。

山本選手のコース打ちやエドガー選手のブロックが出て、序盤は5-2とリードします。

すぐに6-6と追いつかれ、テクニカルタイムアウト時は8-7と競る展開。

ここから気を吐いてほしい。

11-11の時には見ている方も力が入るラリーがありました。

劉選手がコートエンドのパネルに突っ込んで行って繋いだボールをエドガー選手が決めた時は、渾身のガッツポーズが出ましたね。

14-14の時は山本選手のリリーフサーバーに久原大輝選手を投入したJT、その後も後衛では彼を残しました。

さらに15-15では安永選手に代わって八子選手を投入…するも、サーブはミスに終わって残念でした。

またも16点目を先取したのはパナソニック。

TO明けには永野・クビアク選手の二人がともに足で繋ぐ珍しいプレーが出て、さらに劉選手を大竹選手がブロックしたのでパナソニックは大いに盛り上がりました。

その後クビアク選手が押し合いに勝ち、15-18と点差を広げます。

17-19では再び劉選手に代わり武智選手を投入。

前衛で帰って来た山本選手がいいスパイクを決め18-19と詰めると、パナソニックがタイムアウトを要求。

しかし大竹選手のスパイクなどであっという間に18-21とすると、今度はJTがタイムアウト。

19点目を取った武智選手のバックアタックは良かったですね~!久しぶりに見た。

パナソニックにコンビミスも出て20-22とすると、パナソニックが二度目のタイムアウト。

大事な局面で両ベンチ、よく動きます。

21-23でも強打を繋ぐいいラリーが出ましたが、山内選手がエドガー選手をブロック、ここでセットポイントを握られます。

最後はサーブミスで22-25

JT、後がなくなりました…!

第3セット

第3セット冒頭、白澤選手のクイック、大竹選手のストレートと、いい攻撃が出るパナソニック。

一方、武智選手をスタートから入れたJTサンダーズは、この試合初めて小野寺選手のクイックが決まります。

安永選手のクイックも出て、3連続得点。

しかし5-5で山本選手の出した球がアンテナに当たったかどうかの判定で少々揉め、結局パナソニックの得点に。

この後のムードが心配でしたが、1本で切ってくれたエドガー選手、さすがでした。

5-6のところではJT山本選手の素晴らしいレシーブが出てチャンスと思いきや、パナソニックの技術に基づいた臨機応変さ(深津英臣&クビアク選手)にやられましたね。

ミスった時さえレベルが高いのがパナソニックパンサーズだと思います。

パナは3連続得点で6-8とし、二回目のテクニカルタイムアウト。

さあこのままリードは許しておけないTO明け、いきなりクビアク選手を深津旭弘選手が一枚でブロック!

しかし次の攻撃をブロック返しされてしまい、加勢がつきません。

その次のプレーでは、永野&クビアク選手による、唸ってしまう素晴らしい攻撃もありました。

その後、この手に汗握る展開の中、エドガー選手が返したボールがアンテナ外というミスジャッジがあり、JT側はエキサイト。

リプレーを見たら完全にアンテナ外を通っていたので気持ちは解ります。

しかし過度のアピールということでエドガー選手にイエローカードが。

JTはタイムアウトを要求、落ち着かせます。みんなよく彼に声をかけ、チームワークの良さが窺えました。

しかしここからパナソニックがたたみかける。久原翼選手やクビアク選手が上手いスパイクを決めてきます。

一方JTは井上選手のサーブレシーブが乱されたり、小野寺選手のクイックがアウトになる展開。

JTは10-15で安永選手に代わり、筧本翔昴選手が入ります。

二度目のテクニカルタイムアウト時は10-16でした。

久原翼選手のサービスエースなどで11-19と開いたところで、再びJTはタイムアウトを要求。

苦しいけど1点1点積み重ねて欲しい…!

TO明けと同時に、JTはセッターを金子選手に代えました。

が、陳選手のブロックなどで離されます。

11-21では山本選手に代わり久原大輝選手を前衛から投入。

今度は武智選手も止められてしまい12-23と大差に。

そんな中、金子ー筧本ラインのクイックが決まったのは嬉しかったですね。

13-23では八子選手を投入。彼はもっと早くに見たい選手なんだけどなあ。本人も悔しかろうなあ。

しかし彼にトスが上がることなく、13-25で試合終了です…。

まとめ

JTは流れに乗れそうなシーンが何度かあったのですが、パナソニックがそれをさせなかった。

サンダーズ自慢のミドルの影が薄かったのが、それを物語っていたと思います。

ところで今日のVOMにはパナソニック・大竹選手が選ばれました。

実は私、全日本でもVリーグでも、大竹選手の渾身の活躍をこれまで見たことがなく…

でも今日はよく頑張り続けていたと思いますし、決めてほしい場面で決めていましたね。

キャプテン・深津英臣選手のインタビューもありました。

昨日の悔しさから自分たちのバレーをしようとミーティングで話し合った、とおっしゃいましたが、まさにそれができた試合でした。

14ポイントをあげ、ファイナル6の1位通過が決まったパンサーズ。

まあそういうチームだなという貫禄がありましたし、清水選手が帰ってきたらますます強くなりますね。

一方、現在7ポイントのJTサンダーズ。

ファイナル3目指して熱戦に期待しています。

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