JTサンダースを応援しつつ、V1リーグを現地orDAZN観戦で楽しんでいるナキです♪
しかし年の瀬と言えば天皇杯皇后杯!
JTサンダーズは天皇杯準々決勝でサントリーサンバーズに、準決勝では豊田合成トレフェルサにストレート勝ち!!
V1で負けた相手に勝ち、またここまで1セットも落としていないという快進撃で、波に乗っているはずです。
そして今日、決勝でJTは東レアローズと対戦!DAZN観戦の感想ブログです。
個人的な見どころ
JTサンダーズファンとしてはずばり、優勝できるのか否か!?
ですが、やはり本気の見どころは好きなセッター同士の対決です。
エドガー頼みになりがちだった昨シーズンとは違い、多彩な攻撃を繰り出す深津選手と、ミドルを多用する立体バレーが面白い藤井選手。
どんなトス回しが見られるのか、セッターから目が離せません。
スターティングメンバー
★JTサンダーズのスタメン
2小野寺太志→6トーマス・パトリック・エドガー→18山本将平→4安永拓弥→3深津旭弘→16劉力賓
リベロ:10井上航
☆東レアローズのスタメン
21藤井直伸→20アウントゥ→1富松崇彰→4ルジェ・アントニン→10星野秀知→15李博
リベロ:22井手智
(敬称略・サーブオーダー順)
第1セット
JTも東レも、どちらもミドルの活躍が目立つチーム。
最初にブロックポイントを獲得したのは富松選手でした!
会場で見ると移動のスピードや上手さ&速さに驚かされる選手で、個人的にとても好きです。
JT最初の見せ場は山本選手のサービスエース!
昨日も彼のサーブで流れを呼んだので、今日も期待が高まります。
その後は拮抗した展開ながら、6-8と東レがリードしてテクニカルタイムアウト。
ここまでで印象的だったのは、東レ・星野選手の気迫です。
レフトの星野選手、ふだんはそれほど目立つ打数ではないのですが、8点中すでに3点を彼が取り、とても良い表情をしています。
TO明け、ネットを越えそうになったボールを本当にギリギリのところでワンハンドトス、小野寺選手にクイックを決めさせた深津選手のプレーはさすがでした。
しかし次の1本は富松選手が切り、アウン・トゥ選手の強打が決まって7-10と3点差がつくと、JTがタイムアウト。
その後JTは良いディグが出つつも点につながらないこともあり、リードを許したままゲームは進みます。
相手ミスや劉選手のスパイクで14-14と追いつくと、小野寺選手のクイックで15-14。
一度は逆転するも、星野選手のサービスエースで15-16と再びリードされ、二回目のテクニカルタイムアウトへ。
TO明け、16-16でのラリーを東レが取り、次もルジェ選手の強打で16-18となった時は東レに流れがいくかと思いましたが…
19-20としたエドガー選手の強打、気迫がこもってましたね~!全く譲るつもりがないのがひしひしと伝わってきました。
東レはルジェ選手のブロックで22-20とするも、その後の吠え方でしょうか?
チームに警告が与えられると、自らサーブをミスし22-22とまたも同点に。
ただし23点目、李選手の速攻はやはりすごかった!
JTは今日好調のエドガー選手の強打で24-24、デュースに持ち込みます。
すると東レに痛いミスが出て25点目はJTが先取。
最後はいい守備でつないだJTが26-24で第1セットを取りました。
第2セット
第2セットは冒頭から劉&深津選手のコンビは見ていて気持ちいいい!信頼関係をものすごく感じます。
実際この二人は、今年からチームメイトになったとは思えないほどよくコミュニケーションを取っていますよね。
さらにJTは小野寺選手の外に逃げるサーブで3-0と良い滑り出し。
エドガー選手がスパイクにサーブに大車輪の活躍、また両ミドルを積極的に使う深津選手のトスワークで8-4。
4点差で最初のテクニカルタイムアウトをむかえます。
その後も深津選手が思い描く通りにトスを上げているような、リズミカルかつ多彩な攻撃で得点を重ね、11-5とするとたまらず東レがタイムアウトを要求。
しかもTO明けに劉選手の鋭いサーブが東レコートに突き刺さる!
次の1本も深津選手がルジェ選手の強打を拾いエドガー選手が打ち切るという最高の展開で、13-5まで引き離します。
劉選手が自分でサーブをとってバックアタック、という形が好きな私はこれが出てちょっと興奮しましたね。
しかしJTが連続スパイクミスで相手に3点連続献上してしまうなど、足踏みする場面も見られました。
またルジェ選手のブロックアウトを狙ったプッシュがありましたが、実際はアウトオブポジションだったようで、JTは猛抗議。
ところが審判の判定ミスがそのまま東レの得点になり、16-11となる場面がありました。
うーん…こういう時、過ちを認めてほしいよね。フェアプレーして欲しいし、審判も謙虚に確認すべきだと思います。
だから18点目をとった劉選手のインナースパイクはスカッとしましたね。
ただ決めたい時に拾われたりミスが出たり、JTサイドにはもどかしい展開で21-20まで迫られると、たまらずタイムアウト。
決勝が簡単にいくわけがないので、勝ち急がずに勝ってほしい!
と思ったところで再び山本選手のサービスエース!
23-20とすると、今度は速いトスを劉選手が決めて24-21。
最後は東レのミスで25-21、このセットもJTが制しました。
第3セット
第3セットの1点目は、3枚ブロックを打ち破った山本選手のスパイクから!
この試合、サーブレシーブは崩れないし、サイドから決めてほしい時は決めるし、安定感がありますね。
東レもミドルの速攻から組み立て、らしさを発揮します。
エドガー選手のサービスエースで3-1とし、このまま突っ走るかと思いきや…
ルジェ選手のサービスエースとバックアタック、アウン・トゥ選手のサービスエースで4-7と離されかけ、JTはタイムアウトを要求します。
最初のテクニカルタイムアウトも5-8と、点差そのまま。
その後は劉選手の活躍で詰め、9-8と逆転!
9点目をとった劉選手のブロックは、この試合でJT初のブロックポイントとなりました。
さらにエドガー選手のスパイクとブロックで12-9と、JTに流れが傾きます。
しかし東レも粘ります。良い守備が出て、両外国人選手が強打で決める。
東レに流れがいき、二回目のテクニカルタイムアウト時は15-16と、東レの1点リードです。
明けてルジェ選手を止めた劉選手のブロックで18-17とすると、次の1本はそれを意識したルジェ選手のスパイクがアウトとなり19-17。
再びJTに流れが来そうなところで東レのタイムアウト。
終盤まで競りに競りますが、23-22でアウン・トゥ選手にイエローカードが出されたのは、東レのムードに影響があったかも…?ルジェ選手がサーブを外し24点目がJTに。
次は李選手が劉選手をブロック、24-23とします。果たしてデュースに持ち込まれるのか!?
次の大事な1本はエドガー選手がブロックアウトを取り25-23!やったね優勝!
…と思いきや、東レが判定にチャレンジします。
画像では星野選手の左手に当たっているので、無駄な抵抗に見えるのですが…う~ん。
もちろん判定は覆らず、JTが第3セットを25-23で勝利。
JTサンダーズ、天皇杯優勝を決めました!おめでとうございます!!
まとめ
両チームともディフェンスがいい!セッターのトス回しがいい!ミドルがいい!
揉めるシーンや疑惑のシーンもありましたが、見応えのある好ゲームではありました。
ヴェセリン・ヴコヴィッチ監督が「質の高いパフォーマンスを見せれたことを誇りに思う」とおっしゃった通りだと思います。
エドガー選手のインタビューにも印象的な受け答えがありました。
今日はハイレベルなバレーができたのでは?という問いに「チームのレベルは日々上がっていて、それはコート内のメンバーだけじゃない。ベンチの選手、ベンチ外の選手も含めてみんなそうだ。」という言葉が良かったです。
また山本キャプテン、リベロ・井上選手のお二人は、広島の豪雨災害で苦しんだ方々への想いを口にされました。
チームに拠点、ホームがある限り、そういう気持ちは大切ですよね。
最後にキャプテンの言葉で「チームの士気が上がっている」という言葉があり、それは画面越しにも感じられました。
V1リーグでは7勝6敗で、チームワークがいまひとつ感じられない負け方もありましたが、今月に入ってからのJTはちがう。
サンダーズ本来の強さとまとまりを、年明けのV1リーグでも発揮して欲しいなと思います。
それにしても優勝、嬉しい!
最近は体調不良など悩ましい状況が続いていた自分も、強い気持ちをいただけた気がします。