前巻では和久谷南高校を破り、春高の代表決定戦・準決勝まで駒を進めた烏野高校。
『ハイキュー!!』15巻冒頭では、次の対戦相手が決まることになる青葉城西vs伊達工業の試合が描かれます。
これは個人的に好きなチームの2TOP!
好きな選手も大集合!!
というわけで、私的に美味しいシーンが詰まっている15巻の感想ブログです。
新生・伊達工!新たな鉄壁vs成熟の青城
3年が残り集大成となる青城に対し、3年がIH予選後に引退し新チームとなった伊達工業。
茂庭さんに代わり正セッターとなったのは背番号7番、191.5cmの長身を誇る1年生・黄金川貫至!

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P17 集英社>
おっとこれは思い切りトスミスをした時の彼でした 笑
真面目だけど素直すぎ+ちょっと(?)天然な黄金川…。
古舘先生、またいいキャラクター出してきたなあ(しかも「かんじ」って名前が似合いすぎる)!
そして、そんな後輩・黄金川に翻弄される二口が面白いのが15巻。
というわけで突然ですが、【15巻の好きな二口ベスト3】を発表したいと思います。
3位 ド天然な新米セッターに振り回される二口
まずは笑わせてもらった一コマを。

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P13 集英社>
なんだこのトスーッ!天井サーブならぬ天井トス!?
191.5cmのパワー5ですからね…いやでも限度があるよね??笑
案の定このトスを打つとネットにかかるんだけど、黄金川は新米だし1生年なので、先輩なりに気を使って「あ~っ!ゴメン!」と謝る二口。
ふつうならセッターが「高すぎてゴメン」と言うところですが、さすが天然。
黄金川「二口先輩ドンマイっス!!」
二口「も…もう少し低くだ黄金川!」
黄金川「ウッス!低くっスね!!」
二口「…低すぎずだぞ!?中くらいだ中くらい!」
黄金川「?ウッス!!」
二口「ホントに分かってんだろうな!!」
…この会話オモシロイ。
3年が居た時は自分が振り回す側だったのにね、二口!
2位 強固な鉄壁の一角!からの…
青根&二口の並ぶブロックはやっぱりカッコイイですね!形が最高。
この二口の“仕留めにいっている”顔が好きです。
さらにクロスを締めに”新たな鉄壁”も寄って来る!!

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P24 集英社>
そして及川のスパイクを止めたーっ!!
まではいいのですが、勢いあまって横に流れてきた黄金川にサイドの二口が押し出され

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P26 集英社>
「ボェーッ」って 笑
前のコマ、ぶつかった瞬間は「うぎっ!?」だし、いい音を発しますな二口は。
1位 ヤンチャで強気
でもやっぱり二口の長所は勝ち気なところ!
この表情と言い方大好き!!

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P41 集英社>
やたらフェイントのツーを決めたがる黄金川へのアドバイス。
そりゃそうだ、191cmの突然の強打なんて、正面だってなかなか上げられない。
二口はこういう顔をどんどん出していくべきですね!
彼がやると下品にならない、痛快になるのがいいところ。
だから伊達工が好きなんだ!!
さて試合のほうは第1セットを青城が取り、後がない第2セットももう終盤、20-24と伊達工はピンチを迎えます。
ここでエース・二口がレフトからスパイクを決めるシーン。

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P39 集英社>
まだまだ諦めてない二口はもちろん、応援にきていた3年のこの反応ですよ。
ウチの後輩見たかコラァ!!
見とけコラァ!!
クラァッ!!
鎌先パイセン、口は悪いけどほんと後輩がかわいくて仕方ないんだな~と。
なんかこういうの、すごくいいなと思います。
だから岩泉が好きなんだ!!
ブロックがどんなに良くても、「なりたてセッター」のチームが3年の残る熟成されたチームを破るのは難しいもの。
伊達工も粘りますが、24-22と青城が3度目のマッチポイントを握ります。
ここで青城エース・岩泉がセッター・及川にこう言うんです。

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P43 集英社>
いつも通りでいい
俺に勝負させろ
というのもこの直前、高い3枚ブロックを見越した及川が、岩泉がドシャットを食らわないようトスをネットから離している。
が、岩泉はこれを良しとせず(気を使われていることになりますからね)、直談判したわけです。
179cmとエースとしては小柄な岩泉に、伊達工の191cm・191cm・184cmの最強の壁が立ちはだかります。
これを阻止しないと試合が終わる伊達工は本気で仕留めにきますが、岩泉は黄金川の腕のど真ん中をぶち抜いてこのポーズ。

<古舘春一『ハイキュー!!』第15巻・P53 集英社>
くっ、かっこいい…!!かっこよすぎるでしょう?
実際に鉄壁ブロックをぶち抜くコマの迫力は必見です!
ところで、これに「…俺もまだまだっすなあ」と言える及川も好きなんですが、彼はこの時、自分のどこを”まだまだ”と言ったんでしょうね?
エースを信頼しきれず余計な気を遣ってしまったところ…?
だとしたら複雑なセッター心理ですよね。
セッターって「うちのエースどや!!」という気持ちが少なからずあると思う。
絶大な信頼を寄せているのは確かで、気持ちよく決めさせてやりたい。
だけど、というか「だからこそ」ブロックされるところを見たくない…
今回はその上を行った岩泉だけど、一番信頼したい人を信頼していないようなトス、自分でもちょっとへこむかもしれないな…と思いました。
そんなわけで試合はセットカウント2-0で青葉城西の勝利。
準決勝のカードは烏野vs青城となりました。
実はここまでで15巻はまだ半分にも至っていないのですが、見どころが多すぎて長くなってしまいましたので、後編に続きます。
伊達工好きにとって、前半は引退した3年の登場が嬉しかったですね。
後半は…まあ烏野が主役ですから?
なんか先は読めるわけですが?
ちょっとずつしんどくなっていきます個人的に。
でも青城の好きなところが詰まっているので、一つずつ大切に書いていきたいと思います。