『ハイキュー!!』11巻レビュー「梟の魅力&部活の夏の熱と切なさ」

梅雨も明けますます暑くなりますね。

『ハイキュー!!』11巻も、夏合宿の真っ最中!

それぞれが10巻から取り組んでいる課題の成果が徐々に表れてきます。

中学・大学ではプレーヤー、高校では男バレマネだった私には、「夏の部活」に懐かしさを感じるシーンも満載。

それでは、色んな意味の”成長”が詰まった『ハイキュー!!』11巻の感想ブログです!

東京遠征合宿と恵まれすぎツッキー

東京の強豪・梟谷学園の木兎と、音駒学園の黒尾。

この両主将と、幼なじみでもある山口の言葉(詳しくはこちら)で自主的に練習するようになった月島蛍。

そこに日向たちも加わった3対3のシーンがあるのですが…この対戦を生で見たい!

<古舘春一『ハイキュー!!』第11巻・P30 集英社>

ネコチームはMBが3人!

でも2人は1年生だしレシーブが苦手なので、きっと黒尾がカバーしまくるんだろうな、と。

実際、木兎の強打を拾いつつ、月島にブロックのアドバイスしたり、色んな意味で余裕がある。

胡散臭そうでクレバー、独特のユーモアあって優しい。

ほんと黒尾は器の大きいイイ男ですわ。

それにしても月島、恵まれすぎじゃないですかね?

こんな風に強豪のキャプテン2人に面倒みてもらい、自チームの2、3年生はみんな優しくて、家族にはいい兄までいる(11巻の最後には月島とお兄ちゃんのちょっといいシーンもあったり)。

今のところ月島をあまり好きになれないのは、彼が与えられる一方で自らが何かを差し出す場面がないからですね。

でもそんな月島も少しずつ変わっていて、梟谷との練習試合では、影山にブロックの指示を出している。

<古舘春一『ハイキュー!!』第11巻・P58 集英社>

バレーの天才・影山や、並外れた身体能力を持つ日向に引け目を感じ、あまり自ら発信することのなかった月島のこの言葉、実はすごく大きな意味があると思う。

影山と月島の信頼関係が強固になったら、最高の並びですよね。

この2人が3年生になったところが見てみたい!と思います。

そして影山といえば、この彼の顔が好き。

<古舘春一『ハイキュー!!』第11巻・P87 集英社>

日向との新しい速攻が決まった時の表情!

影山はふだん愛想や愛嬌がないので、嬉しさを隠せないこの顔、いいなと思います。

梟谷学園というチームの魅力

11巻では練習試合を通して、梟谷学園というチームの個性が描かれます。

全国で5本の指に入るスパイカー・木兎を擁する梟谷。

でも彼はメンタルや調子の波が激しく、それを隠さないしすぐしょぼくれる。

末っ子気質なエースをみんなで引っ張るチームっていいなと思うんです。

それって絶対一人一人が大人だしチームワークいいし、ふだんからすごく仲良さそうだから。

そして個人的に、めっちゃタイプの選手キター!

<古舘春一『ハイキュー!!』第11巻・P128 集英社>

↑古舘先生はこんな風に各校の選手の個性を書いてくれるのですが、梟谷のライト、木葉秋紀の諸々がどストライクです!

WSとしてはパワーと身長はないほうだけど、テクニックとスピードと頭脳とバネでカバーするタイプ

なぜか私は子どもの頃からスポーツ問わず、こういう小柄だけど器用な選手が好きなんです。

実際にVリーグの試合に足を運ぶ私が好きな選手の2トップも、ジェイテクトSTINGS浅野博亮選手とJTサンダーズ山本将平選手ですからね。

(山本選手は日本人としては小柄ではありませんが、骨格が細いのに身体のキレがすごいし、守りが上手い。)

主人公の日向は特殊な身体能力、影山はバレーの天才と、メインの登場人物が「ザ・漫画」設定なぶん、青葉城西の岩泉や梟谷の木葉のように実在しそうな選手は大いに応援したくなってしまいます。

高校部活の「先輩・後輩」関係が愛しい

合宿が終わると、春高一次予選を前に、各校の様子がちょっとずつ描かれます。

鉄壁のブロックを誇る伊達工業ではIH予選後に3年生は引退しているのですが…

<古舘春一『ハイキュー!!』第11巻・P165 集英社>

2年生が3年生を好きすぎる。

そんな伊達工業が好きすぎる。

それから、春高一次予選前日。

烏野3年マネの潔子が

仁花ちゃんには初めての大会だもんね

私には最後だ

と言うシーンで、涙目になっちゃう1年マネの谷地仁花。

はーなんか、なんか、分かるよ。

高校って3年間しかなくて、そのうちたいてい部活は2年半で、1コ上や下の学年でも、一緒にプレーできる時間ってあっという間

2コ学年が離れると、ほんと短いんですよね。

で、引退を意識した時に改めて一緒にやってきた日々が惜しくて仕方なく感じる

特に1コ上の先輩が引退するのは寂しくてほんと、イヤだったな。

1コ上の女マネ先輩2人とも好きだったし、キャプテンもとても尊敬していたので。

自分が引退する時に号泣してくれた1コ下の後輩は、しぬほど可愛く感じたし。

中学時代は理不尽な上下関係があって”体育会系”のネガティブな面を沢山見てきましたが、高校は自由で大らかな校風で、「運動部の先輩・後輩っていいもんだなあ」と思える私は恵まれていたんだろう。

高校の部活は意外と刹那的だということを過ぎ去った今だから感じるし、その良さが詰まっていることも『ハイキュー!!』の魅力だなと改めて感じた11巻でした。

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